ワダエミの衣装世界
かねてから気になっていた「ワダエミの衣装世界」という世界的衣装デザイナーワダエミさんの展覧会に行ってきました。
黒澤明監督の『乱』、大島渚監督の『御法度』
、チャン・イーモウ監督の『HERO』
、『LOVERS』
でワダさんの仕事を知ったのですが、色彩感覚、素材やディテールへのこだわりなど、以前から、ちょっとおこがましいですが、共鳴するものを感じていました。
映画で使用された実際の衣装が展示されていて、一部直接触れられる展示もあり、なかなか楽しかったです。トニー・レオンやマギー・チャン、ジェット・リー、チャン・ツィイーなどが実際に着た衣装ですからね。久々にミーハーな気分になってしまいましたよ。
映像では非常にカラフルで鮮烈な色のイメージでしたが、実物は素材感なども含めて、もう少しナチュラルな印象でした。長年使い込まれたかのような風合いや、精密な小物、細部の刺繍などが、すべて丁寧な手仕事で、素朴な質感を保ちつつも美しく、独創的に表現されていました。
特に『LOVERS』の衣装が凄かった。非常に凝った模様やディテールで、重厚な仕上がりでした。僕は作品としては『HERO』の方が好きなのですけど、『HERO』の衣装は、かなりシンプルで素材感や色で勝負しているのに対し、『LOVERS』の衣装は、とにかくすべてに関してMAXにこだわり尽くした、という印象を受けました。『HERO』の衣装は、風で舞踊るような動的な表現も含めて、劇中で最高の輝きを放っていましたが、『LOVERS』の衣装は、映画で見た印象よりも実物の存在感の方が強烈だったかもしれません。
あと、様々な作品で使用されている防具?甲冑?のようなものは、意外にもほとんどが黒色の革製でした。恐らくこれは重量を下げて役者さんの負担を軽減することが主な目的なのでしょうけど、同時に、この皮独特の質感が『HERO』の始皇帝や、『御法度』の新撰組隊士などの、近寄る者を威圧するような、独特の妖気を醸し出す一因にもなっているような気がしました。ワダエミさんと言えば、「カラフル」というイメージが一般的なのでしょうけど、僕は「黒」の表現にも独特のセンスを感じます。
今回、展覧会を見てますます強く思うようになったのですけど、ワダエミさんブランドの立ち上げとか、そういう話は無いのでしょうかね?ワダさんデザインの服が売ってたら絶対買うんだけどなぁ。もちろん衣装そのままのデザインだったら、ちょっと着る勇気ありませんけど。でもきっとブランドを立ち上げたら、ワダさんはそういう日常生活とのバランスもきちんと考えてデザインしてくれると思う。そんな妄想を抱いている人、僕だけではないはず。
p.s.
僕のブログと同じ「ココログ」内にこんなブログがありました。
「column」カテゴリの記事
- カムカムミニキーナ2011年本公演『かざかみパンチ』(2011.11.07)
- Build anyway.(2011.10.31)
- 『TAROの塔』(2011.02.18)
- Facebookはじめてみましたが…(2011.02.18)
- ダイアログ・イン・ザ・ダーク(2010.08.11)




Comments
おくればせながら
おけおめっす!
p.s.
シアターファイル最新号についに顔を載せちゃいました(笑)
Posted by: ちゃく | January 10, 2006 at 12:49